2023年 読書記録 | Design Studio 有限会社シアン

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2023年 読書記録

●ナイン・ストーリーズ/J・D・サリンジャー 【1月6日】
2023年はここから。

●どこにもない国―現代アメリカ幻想小説集/エリック・マコーマックほか 【1月11日】

●ユーザーイリュージョン:意識という幻想/トール・ノーレットランダーシュ 【1月27日】
1刷が20年位前だから、「人工知能研究に成果は全く無い」と言い切ってるとか情報が古いところは多々ありつつ、意識と知覚・視覚に関する実験/研究サンプルの掲載量が膨大&濃厚で面白かった。
業務とは関係なく読んでいたけど、意識される以前に知覚・判断があることについてとか図らずも仕事に役立ちそうな情報も多かった。

●パウル・ツェランと中国の天使/多和田葉子 【2月15日】
主人公の不安定さとツェランの存在感、ラストの展開も、とてもとても良い。この先も何度も読み返したくなるだろう。

●ここに素敵なものがある/リチャード・ブローティガン 【2月18日】

●失われたいくつかの物の目録/ユーディット・シャランスキー【2月28日】
2021年の日本翻訳大賞だし期待してたんだけれど、残念ながらnot for meだった。

●10:04/ベン・ラーナー【3月8日】

●ストーナー/ジョン・ウィリアムズ【3月13日】

●琥珀の闇 警視庁文書捜査官/麻見和史【3月14日】

●デッドマン/河合莞爾【3月21日】

●カフカ ポケットマスターピース01/フランツ・カフカ【3月31日】

●太陽諸島/多和田葉子【4月3日】
『地球にちりばめられて』から始まった三部作のラスト。ほんとにこれで終わり?と言いたくなるような、どこまでも続いていきそうなエンディングだった。
東日本震災を思い起こさせるような『地球に〜』で始まり、この第三部までにコロナ禍がありロシアのウクライナ侵攻があったりで、現実がフィクションを追い越してしまった感が少しある。

●あらゆる薔薇のために/潮谷験【4月7日】

●生誕の災厄/E.M.シオラン【4月20日】
これまで読んだシオランの著書の中で、一番シンプル。一番ストレート。一番共感できる。

●TAP/グレッグ・イーガン【4月23日】
「言葉」が最大公約数に過ぎないことに気がついたのはいつだったか。思考の全てを完全に他者に伝えることができる究極の言語を操れるインプラントチップ…とか、やっぱりイーガン思いつきがすげーってなったわ。

●赤い月の香り/千早茜【4月27日】

●おやすみ東京/吉田篤弘【4月30日】

●台所ラジオ/吉田篤弘【5月4日】

●輾転反側する鱏たちへの挽歌のために/高柳 誠【5月13日】
「無垢なる夏を暗殺するために」を少し思い出す。1つの文章群があってそれぞれの1行を頭に構成されるさらに別の文章群があって…と、永遠に内側に閉じられていく感覚がとても良い。

●HERE/リチャード・マグワイア【5月15日】
壮大なる定点観測。この本見てから、街のふとした風景のなかに過去の重層を考えてしまうようになった。

●マッカラーズ短篇集/カーソン・マッカラーズ【5月24日】

●電球交換士の憂鬱/吉田篤弘【5月27日】

●フラニーとズーイ/J・D・サリンジャー 【6月6日】
もっと若い頃に読んでおきたかったと思いつつ、若い頃に読んでたらそれほど良いと思えなかっただろうとも思う。

●インディアナ、インディアナ/レアード・ハント【6月12日】
読み終わってすぐに2周目読み返してしまった。とてもとても良かった。

●ザ・ロード/コーマック・マッカーシー【6月20日】
6/13に亡くなってしまった。最初に読んだのがこの本だった。もう新しい著作は生まれないのか。。。。かなしい。。。。ご冥福をお祈りします。

●海の鎖/ガードナー・R・ドゾワ 他【6月24日】

●写字室の旅/闇の中の男/ポール・オースター【7月1日】

●フラッシュ:或る伝記/ヴァージニア・ウルフ【7月14日】
薄々気がついていたけど、やっぱりウルフはnot for meだ。

●馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow/森博嗣【7月18日】

●百年の孤独/ガルシア・マルケス【8月10日】
しばらく読んだところで、ちょうど1年前に読んだ「千年の愉楽」を思い出す。中上健次は「百年〜」を念頭に置いて「千年〜」を書いていたのか、1年越しで知った。読み終わって時間が経つほどに物語が迫って来る。長い長い夢を見た後のような心持ちになった。

●歌の終わりは海 Song End Sea/森博嗣【8月12日】
日本語の文章・単語を英文タイトルにするのが巧いなーといつも思ってたけど、今作はまた内容を考えても秀逸。「Song End Sea」ですか、さすがです。

●黄金蝶を追って/相川英輔【8月16日】

●重力と恩寵/シモーヌ・ヴェイユ【8月30日】
ヴェイユは生きづらかったろうな、と読み進めるほどに息苦しさを感じるが、同時に救いもある。

●世界でいちばん透きとおった物語/杉井光【9月2日】
3分の1くらい読んだところで「仕掛け」がわかってしまった。仕掛けはすごいけど中身はnot for me..

●逆さまゲーム/アントニオ・タブッキ【9月10日】

●プロジェクト・ヘイル・メアリー(上・下)/アンディ・ウィアー【9月20日】
読めば読むほど面白くなっていく本。ただラストはちょっとモヤモヤする。

●殺人方程式〜切断された死体の問題/綾辻行人【10月1日】

●鳴風荘事件〜殺人方程式II/綾辻行人【10月3日】

●情景の殺人者 Scene Killer/森博嗣【10月6日】

●占星術殺人事件/島田荘司【10月7日】
気温が下がってくるとミステリ読みたくなるのは何故なのか。未読だった名作、予想以上に面白かった。

●その姿の消し方/堀江敏幸【10月9日】
再読。良い。

●彼女の思い出/逆さまの森/J・D・サリンジャー【10月11日】

●斜め屋敷の犯罪/島田荘司【10月14日】

●御手洗潔のメロディ/島田荘司【10月15日】

●御手洗潔の挨拶/島田荘司【10月17日】

●異邦の騎士/島田荘司【10月18日】

●御手洗潔のダンス/島田荘司【10月20日】

●暗闇坂の人喰いの木/島田荘司【10月21日】

●眩暈/島田荘司【10月22日】
…見事に「御手洗 潔シリーズ」に嵌った。

●マリスアングル 警部補 姫川玲子/誉田哲也【10月25日】

●アイルランド・ストーリーズ/ウィリアム・トレヴァー【10月26日】

●思考する言語(上) 「ことばの意味」から人間性に迫る/スティーブン・ピンカー【10月31日】
想定以上に「英語」を基本として論が展開されてしまうので肩透かし感。サピア・ウォーフ仮説がいくつかの検証例とともに緩いながらも否定されてる。

10月、本読みすぎ。

●にがにが日記/岸政彦【11月10日】

●思考する言語(中) 「ことばの意味」から人間性に迫る/スティーブン・ピンカー【11月23日】

●ペンギンの憂鬱/アンドレイ・クルコフ【12月7日】
久しぶりに、これまで読んでなかったことが悔しくなるほど良かった。

●スロー・ラーナー/トマス・ピンチョン【12月14日】

●鴉の箱庭 警視庁捜査一課十一係/麻見和史【12月17日】

●チリ夜想曲/ロベルト・ボラーニョ【12月26日】

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